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2007年10月29日月曜日

プラソイラー購入

今日はプラソイラーという部分深耕ができる装置を購入しました。

やはり、野菜は水の管理が重要です。
水かけ三年という言葉があります。
これは、水のかけ方を覚えるだけでも3年はかかるよ。ということです。
しかしながら、水のかけ方を覚えても、土の中の水の流れを把握していなければ無駄です。

長年農業をしていると土の中には深さ30センチくらいの場所に硬盤層という硬い土の層ができていきます。すると、その硬盤の上が野菜の根が生えることができる範囲になります。
根が生えることができる層を作土層といいます。
その作土層が薄いと水をかけたときに水分を蓄えられる量は少ないのです。
その結果、暑い日が続くと作土層の水はすぐに蒸発したりしてなくなってしまいます。
水がなければ当然、野菜は枯れてしまいます。
逆に、水を多くかけすぎると、水を蓄えきれなくなって、土が流出したり肥料成分が流れ出してしまったりします。
作土層が薄い土地で野菜を栽培するためには、水を絶妙なタイミングで生かさず殺さずで、コントロールしなければなりません。

そこで、作土層を厚くするべくプラソイラーで硬盤層をこわします。 
すると、硬盤層の下にも根っこが生えていくことができます。
水をぜんぜんかけなくても、硬盤層の下の層には水分が多くあるので、水分確保は万全です。
また毛細管現象という働きで、硬盤層の下の水分が上の層まで染みあがってきます。その結果適度に水分が地表付近から蒸発できるので揮発熱により地表の温度は下がります。
干ばつが心配なのは夏の暑い時期なので、冷却効果は野菜の生長にプラスです。
また、水を多くかけすぎても硬盤層の下に水が染みって行くので肥料成分が流れ出したりする心配もなくなります。

これなら、水の管理は多少いい加減でも問題はありません。
言ってみれば初心者の人が水掛をしてもうまくできちゃいます。
水掛だけの方向から物事を捉えると、非常に難しく感じてしまいます。
しかし別の面からそれを見てみると案外簡単に解決策が見つかったりします。

これは、どんなことにもいえると思います。一歩ひいて全体を見つめるようにすると問題が問題でなくなるということはよくあります。

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