先日土曜日、私の農園のスタッフで忘年会を行いました。
日本人スタッフは来れる人ばかりではなっかたのですが、一応今年の締めということで無理やり決行してしまいました。
季節の節目ごとに、何かイベントがあるというのは気持ちをリフレッシュさせるのに効果的です。
最近の社会の風潮としては、お盆も正月も関係なく仕事をするというスタイルがスタンダード化しつつあります。
特に、アウトソーシング・派遣社員、等の立場の人や、
振興企業でガンガン成長するぞーみたいな企業でも、季節感は失われているような気がします。
しかしながら、物理学の慣性の法則からか、人間の思考もすぐに惰性に支配される傾向があります。
やはり、節目ごとに、過去を振り返り、心新たに次のステップを再構築する。
こういうことが、自分の成長を早くするコツのような気がします。
私の、農園のスタッフは能力の高い人が多く。
色々お世話になっているわけなのですが、一つだけなかなか伝達しきれないノウハウがあります。
それは、水の管理です。
水遣り三年は本当の言葉ですね。
毎回同じ時間に同じ量だけやればよいというわけではありません。
毎年、同じ日に同じやり方で同じ量をかければよいわけでもありません。
同じ温度の時に同じようにかければよいわけでもありません。
その年、その日、温度、日照、風、前日からの流れ、土の乾き具合。
はっきり言って完璧なマニュアルを作るのはかなり困難です。
こればっかりは、経験からくるカンに頼る以外にはありません。
経験からくるカンというのはいかにもあいまいな感じを受けますが、
実は、自分の脳という、前人未到のスーパーコンピュータが統計学的に、確率的に、
最高の答えをはじき出してくれているんですよね。
私は、そういう意味で、経験というものをとても重要視しています。
頭でっかちの若造よりも、学はなくても、年配の方の声が心理をついていることは良くあることです。
まあまあ今は、照明も水も温度の管理も全て自動でやってくれる育苗機がありますが、
その価格は半端ないですから、採算を考えると、基本的に導入は不可能に近いですし。
ものすごい補助金とかが出ている国の機関や、大企業が道楽でやる場合を除いては。
2007年12月31日月曜日
みずかけ三年
2007年12月30日日曜日
究極の食材研究
2007年度の言葉は偽という発表があったみたいです。
しかしながら、食べる立場としては食品分野の偽はちょっと気分が悪いです。
私は、農業生産者の立場から、食について考えて生きたいと考えております。
外食分野の趣味としては、ゴチバトルで取り上げられた店に行って、同じものを食べることがあります。
ナインティナインというお笑いタレントの番組で高級外食店で料理の値段を当てるという企画のやつです。
私の好みとして、やはり鉄板焼きが好きです。食材の味をそのままという感じが好きです。
八王子うかい亭で食べた、シャトーブリアンは明らかに美味しかったです。
店内の調度品も品が良いし。いい仕事してますねーという印象でした。
さてさて、現役農家の立場から、
栽培方法によって野菜の味に差が出るというのは間違いないです。
同じ産地の野菜であっても、全く味は異なります。
同じ生産者が同じ生産方法で栽培しても、土質等が異なると味は異なってきます。
味というのは人によって好みが違いますが、ベストな味覚の野菜を探し当てた時の感動はひとしおです。
おいしんぼやミスター味っこ等のオーバーリアクションも本物を食べた時には、あながち嘘ではないと思います。
私は、但馬牛のシャトーブリアンの鉄板焼きを食べた時に、ゴチバトルのナインティナインの岡村張りにうなってしまいました。
でも、美味しいと評判の有名な物を食べた時よりも、知る人ぞ知るみたいな野菜のうまいのを見つけた時って本当に感動しますね。
私は、現役農家として日本全国を自分の足で回って、自主研修みたいに美味しい農産物を探して回ってます。
私は、野菜に限らずですが、魚介類でも肉類でも、食材の時点で明らかに秀でてうまい物を研究していきたいと考えています。
そこで、究極の食材研究会というサークルを設立したいと思い立ちました。現在、会員1名。
これは!というものをみんなで教えあうことができたら素敵だと思います。
この地域の○○が美味しい。ぐらいの情報をさらに高めて、
この生産者が作る○○が特に美味しい。
ひいては、この生産者が作るこの季節の○○。しかもこの区画の畑は特にとか。
本当に最高の食材を探し当てていきたいです。
おいしんぼの海原雄山は彼一人の力で美食倶楽部を作りましたが、
私達は、みんなの情報ネットワークの力を使って、サイバー美食倶楽部を作りたいのです。
最終的には、それらの情報ネットワークを現実の料亭に落としこんでいって、リアル美食倶楽部(会員制)を作りたいと考えています。
誰だって、美味しいものは好きだし。
一生に一度は最高級といわれる料理を食べてみたいという欲求はあると思います。
一流と呼ばれる料理人の域に達した人達が口をそろえて言うのは、
料理というのは素材で80%以上は決まってしまう。
ということです。
だから、料理漫画やなんかでは、決まってどこどこ産の何々を使った。みたいな解説になるのです。
どっちの料理ショーなどの料理番組でも同じです。
どの素材が一番かというのは、一人の人が食べ歩いてもなかなか真の食材を見つけるのは難しいと思います。
色々な人が、これこそ一番という口コミ情報を持ち寄り、それらで天下一武道会をやって、ナンバーワンを決めていく。
さらに、毎年更新していくみたいなプロセスが必要です。
トップダウンではなくボトムアップの究極の食材探しです。
そうは言っても、肉類はある程度評価は固まっていると思います。
しかしながら、野菜のナンバーワンは奥が深いと思います。
あまり、検証されていなかった分野だと思いますし、
本当に、美味しい野菜を食べた時は、
ナニー!!どういうことだこれはー!!
こんな味の○○があったのかーみたいな、恐るべき味の違いを知ることになります。
ブドウだと思って食べたらイチゴの味がしたみたいな、意表をつく味の違いが本当に存在します。
びっくりします。
先ほど、NHKのTV番組を見ていたら、
阿部元首相辞任のニュースを受けて、小泉元首相のコメント。
人生には、上り坂もあれば下り坂もある。
そしてもう一つ、まさか!(真坂)という坂がある。
と。
趣旨は全く違いますが、食にもそのマサカが存在しています。
味の概念が明白に違うみたいな。そんな食べ物が本当に存在します。
今までの研究でもいくつか発見されています。
正月を迎えるという、めでたい時期だからこそ食に対するこだわりも自然と高くなってしまいます。
もちろん、お金をかけたからいいという味の追求ではありません。
コストをかけたからと言って、品質が良くなるとは限りません。
ラーメンなら、海苔・チャーシュー・味付け卵・バター・○・○・○全部のせみたいな、無茶な豪華さを演出する作戦もあります。
農業ではこうはいかないですからね。
2007年12月29日土曜日
義理人情
今年の春先に大事件が起こりました。
野菜の売上が、心無い業者の詐欺により債務不履行。
私の売上は約250万円超ありましたが、その売上が消えてしまうという事件が起こったのです。
事の発端は、地元の友人からの誘いでした。
友人は、市場を通さないで、大阪のスーパーに野菜を売ることになったみたいです。
野菜の販売では1種類だけではなく、何種類もの野菜をまとめて取り扱えると、交渉力が強くなります。
そこで、友人は彼の栽培する野菜の種類に加えて、私の野菜も一緒に扱いたい。
私の野菜を大阪スーパー用に少し回して貰いたいとのことでした。
とりあえず、私は断る理由も特になかったので、野菜を回すことを承諾しました。(彼は、古くから市場を通さない契約栽培の実績があったのです。父親は市議会議員。)
しかし、彼も茨城県の人間です。
大阪の小売さんと直接取引しているわけではありませんでした。
大阪の野菜を取りまとめているブローカー的人間からの提案で、茨城県産の野菜を大阪に送るという企画ができたみたいでした。
それから、野菜を友人に回すようになり、売上金が250万円を越えたあたりで、友人から連絡がありました。
大阪のブローカーが消えてしまったとのことです。
ガーン!!
売上金250万円が突然消えてしまうというのは私にとってはかなり痛い事です。
わきが甘かったといえばそれまでですが、なんてこったい。
しかし、
私の友人は、日本人でした。
彼は、分割ではありますが、私に売上金を支払ってくれているのです。
今日も、20万円受け取りました。
彼も、私以上に売上金が消えてしまった被害者であるにもかかわらずです。
私は、今年の農業経営の厳しさを知っています。今年の冬、1月2月3月は暖冬だったため、例年に比べて野菜の値段がものすごく安値で取引されていました。
スタートダッシュで躓いた農家の皆さん。
ここに来て、石油価格の高騰などを受け、資材費・運賃等、出荷経費は軒並み高騰しています。
かといって、野菜の市場価格は高くはなりません。
一番弱いところの値段が上がるのは一番最後なのです。
美味しいところは強者から、辛いところは弱者からと社会の相場は決まっているのです。
農業の利益はかなり薄くなっています。
私の農園でも、今年の売上は8、000万~1億円くらいを見込んでいましたが、終わってみれば6、500万円程度におさまりそうです。
非常に予想を下回る結果となってしまいました。しかも利益率は低くなっているのです。
そういう状況もあるので、私は友人に言いました。
売上金が詐欺に会ったのは君の責任ではないし、君も被害者なんだから、私の売上金を君が自腹を切って支払わなくて良いよ。と。
しかし、それでも彼は、支払をしてくれます。
義理人情。
2007年12月28日金曜日
今年最後の市場。
12/29土曜日が公設市場の最終営業日です。
明日店頭に並ぶ野菜は、今日のうちに地元の集荷場に集められます。
今日集荷された野菜は明日の早朝までには市場に到着します。
市場に到着した野菜は、明日の早朝のうちに公設市場からスーパーマーケット等に運送されます。
そして、明日のスーパーマーケットの開店時には今日集荷された野菜が並んでいるということになります。
これが、基本的な野菜の流通の流れです。
来年の公設市場の初営業は1/5土曜日です。
最近は正月も営業する小売店が増えてきました。
そのため、正規の営業日ではない日も市場は臨時で対応するというケースが増えてきています。
野菜は鮮度が大切なので、元日に野菜を必要とする人がいるなら、今日出荷したものより大晦日に収穫した野菜の方がベターなのは言うまでもありません。
私の地元でも、正月休み返上で働いている農家はたくさんあります。
本来、お盆・正月といった伝統習慣を大切に考えている田舎の農家なのです。
しかしお盆正月関係なし。これが、最新の農家です。
この風潮が良いのか悪いのかは私には分かりません。
田舎の農家もせわしい現代社会を生きているようです。
消費者にとっては嬉しいサービスだと思います。
ただ、田舎ののんびりした時間の流れみたいなものが失われてしまうのは切ないような感じもします。
私の農場では、正月の七草粥には欠かせない
セリを出荷しました。
2007年12月10日月曜日
2007年12月2日日曜日
2007年12月1日土曜日
静岡県浜松市へ視察
茨城県の千代田町の先輩農家さんと2人で、夜中12から高速での旅です。
徹夜で車に乗って行ったので睡眠不足です。
28日の朝8時に浜松市の現地農家さんのお宅を尋ねました。
コネギとチンゲンサイの鉄骨ハウスを一部始終見せて頂き、帰路に着きました。
帰りは、疲れたので、日帰り温泉でも行こうということになりました。
御殿場の気楽坊というところにいきました。
すると、とても素敵な施設で心身共にリフレッシュ出来ました。
足ツボと頭皮マッサージも最高でした。
たまたま、やっていた電色の回廊もめちゃくちゃ素敵でした。
2007年11月26日月曜日
名前が変わった日
今日、銀行の名義変更をしました。
私の名前は、サイトウといいます。漢字で書くと齋藤です。
この字は読むぶんにはすぐにサイトウと読める人も多いです。
しかしながら、書いて下さいと言われて、書ける人はほとんどいないと思います。
私自身もしかりです。
あまりに書きづらいので、子供の頃から斉藤と書いてきました。
私は、字が下手なので、齋藤と書くと、へんてこりんな形になってしまいます。
そういう事情もあり、斉藤と書いてきたのです。
銀行の名義も、斉藤で登録していました。
たまたま、長年使っていなかった口座からお金を引き出そうとATMを使うと暗証番号が思い出せません。何回か間違いを繰り返すと、このカードは使用できなくなりましたとのアナウンス。
仕方なく窓口に出向くと100万円の引き出しには身分証明書が必要とのこと。
運転免許を提示すると、名義の文字が違うので変更届けをお願いします。というわけで、口座名義を斉藤から齋藤へと改名することになりました。
印鑑も斉藤から齋藤という印鑑を作り改印しました。
これで今日から身も心も齋藤です。みたいな晴れやかな気分です。
しかしながら、100万円を引き出すだけで、家や銀行を行ったりきたり。
3時
2007年11月25日日曜日
自宅。旅館化計画始動
私の最終的な夢は、神社の神様のように人の望みをかなえてあげてありがとうとお礼を言われる人間になることです。)
そんな大きい夢を見つつ、直近の目標を決めました。
自宅を旅館のようにきれいにすることに決めました。
私のうちは明治時代に建てられた古い建物です。
最近では私の自宅のような間取りの家は見かけなくなりました。
たまに、TVでこういった古い様式の家を珍しがって放送しているのを見かけることがあります。
ならば、このうちを旅館に変えて誰かお客さんを迎えることができたら、それだけでお客さんをもてなすことになるんじゃないかと考えました。
きっかけは、昨日おじいさんが地元の名士さんのお宅の食事会に呼ばれてそのお宅の広さときれいさ・装飾品の美しさに感動したらしく、夕食時に熱っぽくそのすごさを家族に語っていたことです。
広さだけを考えれば私のうちもその名士さんのお宅もそれほど変わらないのです。
庭の大きさもあまり変わりません。
何が違うかと言うと、そこに生活している住人です。
やはり名士さんと呼ばれるだけの方です。
人間性、生活パターン非常に優れています。
皇居で勲章を受けるほどの人間なので当然のことです。
かたや、私の家はとても汚いのです。
なぜでしょうか。
理由は、無駄なものが多くゴミゴミしているからです。
ゴミを捨てると言う概念が欠落しているのではと疑うほどです。
要するに私の家族に欠落しているのは必要なもの不要なものを分ける判断力
要らないものを捨てると言う決断力です。
この2つの能力は人生の成功者になるために必要不可欠です。
こうして見ると、掃除というのは成功への近道を走る上で必要不可欠な能力を養う訓練になると思います。
しかも、自分の家もきれいになってしまいます。非常に気持ちがいいです。
また、家の中が整理整頓されていれば何か必要なものがあったときに直ぐに取り出すことができて無駄な時間が減ります。
実は持っているのに、忘れてしまい同じものを買ってしまうと言う無駄な出費もなくなります。
うちでは、先日キッチンとダイニングを少し掃除したら同じようなハサミが10本以上出てきました。
アホです。
私の家が成功していない理由。納得です。
この流れを変えるべく先ず、家の大掃除をしようと決意したのです。
期限は来年の3月いっぱいに設定しました。
この期間は、本業の発展よりも、自宅磨きに力を入れていくつもりです。
2007年11月16日金曜日
おじいさんの愚痴
うちのおじいさんが、うちに下宿している外国人の愚痴を言っていました。
道具を使ったら使いっぱなし。
掃除をしない。
物を雑に扱って壊す。
しかし、それは当たり前のことです。
うちには、決まった道具置場はないのです。
しまう場所がなければ、しまいようがありません。
うちにはゴミ捨て場もありません。
ゴミの分別方法も教えていません。
このため、ゴミを捨てることはできるはずがありません。
大自然の法則は、混沌へ向かいますが、人間は秩序を好みます。
物が雑然としていれば、心も雑然としてきます。
その心の乱れが、力の乱れに繋がり物を壊しやすくするのです。
他の人をコントロールするためには、そうなるようなシステムを作ってあげる必要があります。
自分の思い通りにならないときは、そのシステムを調整する必要があります。
完全なシステムのなかでも機能しない人間はその関係を解消するしかないと思います。
将来像をイメージする
将来像をイメージすることは大切ですよと姉に言われました。
ノートに死ぬまでの自分の姿をあらかじめ書いておきなさいと言うのです。
私も、将来像をイメージすることは非常に大切だと考えています。
しかし、姉はなぜそれが大切なのかその理由を理解していないみたいでした。
なぜなら、彼女はイメージを紙に書けばそれで、その行為は完結だからです。後はそうなるようにお祈りを始めるだけだからです。
実際、神社にお祈りに行ったりしています。
当然のことですが、お祈りしただけで、イメージが現実化することはありません。
そこに現実化のための行動がともなわないからです。
私の考えでは、将来像のイメージをすることは、行動するためのモチベーションであり行動指針なのです。
それを達成したいという情熱は自分の身体を行動に駆り立てます。
また、到達地点がわかっていれば、とるべき行動もおのずと決まってくるので行動しやすくなります。
大切なのは将来像のイメージそのものだけではなく行動が伴わなければならないのです。
また、とるべき行動を効率よく選択する判断力も必要です。
イメージに効率よく到達するためには行動を戦略的、戦術的に吟味する必要があります。
将来像のイメージをもつことは、スタート地点に立ったということにすぎません。スタート地点に立つことすらしない人は大勢いますが。
ゴールにたどり着くためには、行動が不可欠です。
どのように行動するのか、行動のプロセスが重要です。スタートゴール間を走るのは自分自身なのだから。
走らなければ決してゴールにたどり着くことはないのです。
走り方は常識に基づいて考える必要があります。
一歩も動かずにお祈りをして、目を開けたらゴールにたどり着くようなファンタジーは現実世界ではありえません。
無駄なものを捨てる勇気
大学時代に、寺嶋君という友人と話をしました。
私は、どんなものでもないよりはあったほうがいいよなー。とそんなことを言っていましたが、寺嶋君はごみはない方がいいだろ。と言っていました。
確かにそれは、間違いないと思います。
ゴミは、障害物です。何かをしようとするときに、ごみがあると邪魔になります。
極力ごみを出さないようにする必要があります。
2007年11月11日日曜日
2007年10月31日水曜日
新型トラクター納品
新型トラクターを購入しました。
古いトラクターが故障だらけで、修理に出す機会が多く日々の仕事の段取りに支障をきたすからです。
今年は、ヨトウムシの大発生で野菜が食べられてしまうことが多かったです。
苗を植えて、2.3日後には全滅というケースも何回かありました。
どうやら、ビニルハウスのパイプやビニールに卵を産んでいるみたいで、苗を植え終わった後から、パラシュート部隊のように大量の虫が上から落ちてくるということに気がつきました。
時間差をおいて、何度も何度もパラシュート部隊が降ってくるので、通常の防除ではまったく歯が立たない状態です。
そこで、今日からは、ピストル噴霧で、卵をたたき落とすように心がけました。
来年以降は無視に負けないように心がけます。
2007年10月29日月曜日
プラソイラー購入
今日はプラソイラーという部分深耕ができる装置を購入しました。
やはり、野菜は水の管理が重要です。
水かけ三年という言葉があります。
これは、水のかけ方を覚えるだけでも3年はかかるよ。ということです。
しかしながら、水のかけ方を覚えても、土の中の水の流れを把握していなければ無駄です。
長年農業をしていると土の中には深さ30センチくらいの場所に硬盤層という硬い土の層ができていきます。すると、その硬盤の上が野菜の根が生えることができる範囲になります。
根が生えることができる層を作土層といいます。
その作土層が薄いと水をかけたときに水分を蓄えられる量は少ないのです。
その結果、暑い日が続くと作土層の水はすぐに蒸発したりしてなくなってしまいます。
水がなければ当然、野菜は枯れてしまいます。
逆に、水を多くかけすぎると、水を蓄えきれなくなって、土が流出したり肥料成分が流れ出してしまったりします。
作土層が薄い土地で野菜を栽培するためには、水を絶妙なタイミングで生かさず殺さずで、コントロールしなければなりません。
そこで、作土層を厚くするべくプラソイラーで硬盤層をこわします。
すると、硬盤層の下にも根っこが生えていくことができます。
水をぜんぜんかけなくても、硬盤層の下の層には水分が多くあるので、水分確保は万全です。
また毛細管現象という働きで、硬盤層の下の水分が上の層まで染みあがってきます。その結果適度に水分が地表付近から蒸発できるので揮発熱により地表の温度は下がります。
干ばつが心配なのは夏の暑い時期なので、冷却効果は野菜の生長にプラスです。
また、水を多くかけすぎても硬盤層の下に水が染みって行くので肥料成分が流れ出したりする心配もなくなります。
これなら、水の管理は多少いい加減でも問題はありません。
言ってみれば初心者の人が水掛をしてもうまくできちゃいます。
水掛だけの方向から物事を捉えると、非常に難しく感じてしまいます。
しかし別の面からそれを見てみると案外簡単に解決策が見つかったりします。
これは、どんなことにもいえると思います。一歩ひいて全体を見つめるようにすると問題が問題でなくなるということはよくあります。
個人情報も前面に出すぞ!担い手会
私は、茨城県の行方市というところを拠点に農業をしています。
ロケーションとしては、関東地方です。大都市、東京に近いので、東京に住む多くの人に自分の栽培した野菜を提供できる場所です。
距離的には東京まで約100キロメートルです。
地図で見ると、霞ヶ浦と北浦という湖にはさまれており、高速道路や電車のアクセスは悪いです。
気候としては、湖に挟まれた土地で、太平洋にも近く割りと温暖で冬でもビニルハウスを使った促成栽培が可能です。
全国的にも農業の盛んな場所で、数々の野菜が市町村単位で全国生産量トップシェアを誇っています。また、他品目の野菜が栽培されており、東京の台所(野菜部門)といった感じです。
そんなこんなで、農業が非常に盛んなこともあり、地元の農家のやる気もめちゃくちゃ高いのです。
農家の人で作る、野菜の品種ごとの研究会みたいな集会がたくさんあります。
この集会は多層構造になっており出荷団体ごとや年齢別や地域別といった感じで、幾層にも団体が絡み合って有機的に結合しているのです。
その中で、40前の農家の皆さんで結成されている担い手会という団体があります。
この担い手会という団体は独自にウェブサイトを作成しています。
実名や会員の写真も載せているという個人情報流出そっちのけの、志の高いみなさんです。
http://www.umaido.com/ninaite/