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2007年12月31日月曜日

みずかけ三年



先日土曜日、私の農園のスタッフで忘年会を行いました。

日本人スタッフは来れる人ばかりではなっかたのですが、一応今年の締めということで無理やり決行してしまいました。

季節の節目ごとに、何かイベントがあるというのは気持ちをリフレッシュさせるのに効果的です。

最近の社会の風潮としては、お盆も正月も関係なく仕事をするというスタイルがスタンダード化しつつあります。

特に、アウトソーシング・派遣社員、等の立場の人や、
振興企業でガンガン成長するぞーみたいな企業でも、季節感は失われているような気がします。

しかしながら、物理学の慣性の法則からか、人間の思考もすぐに惰性に支配される傾向があります。

やはり、節目ごとに、過去を振り返り、心新たに次のステップを再構築する。

こういうことが、自分の成長を早くするコツのような気がします。

私の、農園のスタッフは能力の高い人が多く。
色々お世話になっているわけなのですが、一つだけなかなか伝達しきれないノウハウがあります。

それは、水の管理です。


水遣り三年は本当の言葉ですね。

毎回同じ時間に同じ量だけやればよいというわけではありません。

毎年、同じ日に同じやり方で同じ量をかければよいわけでもありません。

同じ温度の時に同じようにかければよいわけでもありません。

その年、その日、温度、日照、風、前日からの流れ、土の乾き具合。

はっきり言って完璧なマニュアルを作るのはかなり困難です。

こればっかりは、経験からくるカンに頼る以外にはありません。

経験からくるカンというのはいかにもあいまいな感じを受けますが、

実は、自分の脳という、前人未到のスーパーコンピュータが統計学的に、確率的に、
最高の答えをはじき出してくれているんですよね。

私は、そういう意味で、経験というものをとても重要視しています。


頭でっかちの若造よりも、学はなくても、年配の方の声が心理をついていることは良くあることです。


まあまあ今は、照明も水も温度の管理も全て自動でやってくれる育苗機がありますが、

その価格は半端ないですから、採算を考えると、基本的に導入は不可能に近いですし。

ものすごい補助金とかが出ている国の機関や、大企業が道楽でやる場合を除いては。

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