2007年度の言葉は偽という発表があったみたいです。
しかしながら、食べる立場としては食品分野の偽はちょっと気分が悪いです。
私は、農業生産者の立場から、食について考えて生きたいと考えております。
外食分野の趣味としては、ゴチバトルで取り上げられた店に行って、同じものを食べることがあります。
ナインティナインというお笑いタレントの番組で高級外食店で料理の値段を当てるという企画のやつです。
私の好みとして、やはり鉄板焼きが好きです。食材の味をそのままという感じが好きです。
八王子うかい亭で食べた、シャトーブリアンは明らかに美味しかったです。
店内の調度品も品が良いし。いい仕事してますねーという印象でした。
さてさて、現役農家の立場から、
栽培方法によって野菜の味に差が出るというのは間違いないです。
同じ産地の野菜であっても、全く味は異なります。
同じ生産者が同じ生産方法で栽培しても、土質等が異なると味は異なってきます。
味というのは人によって好みが違いますが、ベストな味覚の野菜を探し当てた時の感動はひとしおです。
おいしんぼやミスター味っこ等のオーバーリアクションも本物を食べた時には、あながち嘘ではないと思います。
私は、但馬牛のシャトーブリアンの鉄板焼きを食べた時に、ゴチバトルのナインティナインの岡村張りにうなってしまいました。
でも、美味しいと評判の有名な物を食べた時よりも、知る人ぞ知るみたいな野菜のうまいのを見つけた時って本当に感動しますね。
私は、現役農家として日本全国を自分の足で回って、自主研修みたいに美味しい農産物を探して回ってます。
私は、野菜に限らずですが、魚介類でも肉類でも、食材の時点で明らかに秀でてうまい物を研究していきたいと考えています。
そこで、究極の食材研究会というサークルを設立したいと思い立ちました。現在、会員1名。
これは!というものをみんなで教えあうことができたら素敵だと思います。
この地域の○○が美味しい。ぐらいの情報をさらに高めて、
この生産者が作る○○が特に美味しい。
ひいては、この生産者が作るこの季節の○○。しかもこの区画の畑は特にとか。
本当に最高の食材を探し当てていきたいです。
おいしんぼの海原雄山は彼一人の力で美食倶楽部を作りましたが、
私達は、みんなの情報ネットワークの力を使って、サイバー美食倶楽部を作りたいのです。
最終的には、それらの情報ネットワークを現実の料亭に落としこんでいって、リアル美食倶楽部(会員制)を作りたいと考えています。
誰だって、美味しいものは好きだし。
一生に一度は最高級といわれる料理を食べてみたいという欲求はあると思います。
一流と呼ばれる料理人の域に達した人達が口をそろえて言うのは、
料理というのは素材で80%以上は決まってしまう。
ということです。
だから、料理漫画やなんかでは、決まってどこどこ産の何々を使った。みたいな解説になるのです。
どっちの料理ショーなどの料理番組でも同じです。
どの素材が一番かというのは、一人の人が食べ歩いてもなかなか真の食材を見つけるのは難しいと思います。
色々な人が、これこそ一番という口コミ情報を持ち寄り、それらで天下一武道会をやって、ナンバーワンを決めていく。
さらに、毎年更新していくみたいなプロセスが必要です。
トップダウンではなくボトムアップの究極の食材探しです。
そうは言っても、肉類はある程度評価は固まっていると思います。
しかしながら、野菜のナンバーワンは奥が深いと思います。
あまり、検証されていなかった分野だと思いますし、
本当に、美味しい野菜を食べた時は、
ナニー!!どういうことだこれはー!!
こんな味の○○があったのかーみたいな、恐るべき味の違いを知ることになります。
ブドウだと思って食べたらイチゴの味がしたみたいな、意表をつく味の違いが本当に存在します。
びっくりします。
先ほど、NHKのTV番組を見ていたら、
阿部元首相辞任のニュースを受けて、小泉元首相のコメント。
人生には、上り坂もあれば下り坂もある。
そしてもう一つ、まさか!(真坂)という坂がある。
と。
趣旨は全く違いますが、食にもそのマサカが存在しています。
味の概念が明白に違うみたいな。そんな食べ物が本当に存在します。
今までの研究でもいくつか発見されています。
正月を迎えるという、めでたい時期だからこそ食に対するこだわりも自然と高くなってしまいます。
もちろん、お金をかけたからいいという味の追求ではありません。
コストをかけたからと言って、品質が良くなるとは限りません。
ラーメンなら、海苔・チャーシュー・味付け卵・バター・○・○・○全部のせみたいな、無茶な豪華さを演出する作戦もあります。
農業ではこうはいかないですからね。
2007年12月30日日曜日
究極の食材研究
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