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2009年2月20日金曜日

地元の住民活動

先日、麻生太郎首相が郵政民営化には賛成ではなかったという発言をして波紋をよびました。
その後、小泉元首相はあきれて笑っちゃうというコメント。
給付金についても決議を欠席する発言という状況です。

その、郵政民営化の話。
中川氏のG7会見問題などで、かすんでしまったわけです。
しかし、郵政民営化による負の部分は確実に存在しています。
過疎地域で採算の取れない郵便局は消えていきます。

もともと不便な過疎地域がますます不便になるわけです。
過疎化は加速してしまいます。

どこもかしこも便利に生活できる場所にしようという考え方そのものが人間のエゴなのかも知れませんが・・・。

しかしながら、どこの地域でも最低限の生活環境は整備して欲しいという欲求も現実にはあると思います。
地方の過疎化が進む地域を切り捨ててしまっていいのか?と。

未曾有の経済危機に悩む世界。
国家。
合理化を推進する企業。
採算が合わない事業はどんどん削られていく現実があります。

昨今の派遣社員切り、請負切りには目を覆うものがあります。
これは、決して他人事ではありません。
ただ、生きていれば誰かが何かをやってくれる。
今がそんな時代ではないことは明らかです。
郵便局だろうが病院だろうが消防署だろうが学校だろうが役所だろうが。
今まで、当然どこにでもあるべき公共的な施設はもはや当たり前に整備されるものではなくなってしまいました。
実際私の身近にあった、職安なども地域から消え去っていたりします。


もはや、待っていてもインフラもサービスも提供されることはありません。
大都市には当然のインフラもサービスも、地域にはいつになっても整備されることはないでしょう。
いままでは、時間がたてばそのうち地方にもまわってくるだろう。
そんな考えの人が多かったのではないかと思います。
しかし、今の時代は時間がいくらたっても、待てど暮らせど永遠に整備されることはない。
そんな時代です。


では、どうすればよいのか?
地域が自分の手で積極的に設備するしかありません。
積極的に誘致するしかないのです。

企業では、動かないことは後退であるというのは常識です。
常に社会は変化しています。
そんな中にあって歩調を止めるということは、0ではくマイナスです。

前進してやっと現状維持ができるということです。

この企業の理念がいまや自治体にも必要不可欠な時代が来ました。
市民も国任せでも自治体任せでも不十分だということを肝に銘じておかなければならない時代です。

私の住む行方市というところでは、インターネットを利用できる環境もままならないところが多くあります。
光回線はないです。それどころかADSLも使えない地域がおおいです。

そんな中、住民が署名活動を展開して光回線の誘致を成し遂げようという活動が起こりました。
そして、今も積極的な活動を展開しています。
これはすばらしい活動です。
何がすばらしいのか?
今回の活動ではただ署名を集めて要求するだけではなく、
もし光回線を設備してもらえば、採算割れをすることのないように、これだけの回線数は最低限加入するように住民が努力するのでよろしくお願いします。
この姿勢がすばらしいと思います。
一方的に要求ばかりするのではなく相手のメリットにもちゃんと配慮する。これが大切だと思います。
権利ばかりを主張するのではなく、どうすれば目的が達成できるのか。
このことを謙虚に考えて実行している点で、今回の光回ブロードバンド誘致活動は大きく評価できると思います。


デジタルデバイドという言葉があります。
インターネットを通じたサービスを受けられる人と受けられない人とでは大きな格差が生まれます。
インターネットはその後の地域の活動を盛り上げる上でも大きな力になります。
インターネットを使えば、実際に集まらなくても集会ができるし、意見の交換もできます。

いわば、言葉を持つ人間と持たない動物との違いほどの差が生まれてしまいます。
インターネット環境を奪われるということは、目を奪われ耳を奪われ口を奪われるということです。
逆に、インターネット環境を手に入れるということは目を手に入れ耳を手に入れ口を手に入れるということです。
もちろん、誰も彼もがインターネットを使う必要はないと思います。
使えるけど、使わないというのは何の問題もありません。
しかし、使いたくても使えないというのは問題が大きいと思います。
機会の平等という意味で、インターネットを使える人と使えない人の格差は大きすぎるような気がします。

この基本的な環境を手に入れて、さらに積極的に地方活性化の動きを展開していくエネルギーが住民には求められると思います。
動かないことは後退であるということを住民は認識する必要があります。
そして、インターネット環境を整備することが地域の生活環境を維持するための第一歩になるということを考える必要があります。

生活が不便になれば、人は便利なところに移ろうとします。
一般の人もそうだし、企業もそうです。
不便なところには新しく人が移り住んでくることはありません。企業も同じです。
人や企業が少なくなれば、ますます生活は不便になっていきます。
負のスパイラルの始まりです。
もはや、全国各地がそんな負のスパイラルの渦中にある。
そう思って間違いないと思います。

そこから抜け出すには、待っていてはいけません。自ら動かなければいけません。
自分の生活を守るのは自分自身です。
あなたの生活を作るのはあなた自身だから。

国民よ!立てよ!国民よ!!
ガンダムというアニメのギレンザビというキャラクターのせりふがなぜか頭をよぎりました。

私は、地元の光回線誘致活動を応援しています。


やはり、地方の過疎地域といえば第一次産業の農林水産業のイメージがあります。
昨今の食の安全性の問題は枚挙に暇がありません。
食だけは、経済効率だけで語ることはできないと再認識させられます。

そんな食の安全安心を求める大都市の消費者と地方の食の生産者。
この両者を結ぶのに一番便利なのがインターネットなのではないかと私は思います。
インターネットを使えば、遠く離れた消費者と生産者が語り合うことができます。
友達にもなれます。

今度、遊びに行くよーなんてことも可能です。
普通に考えると友達に危ない食べ物を売れる人はいないと思います。

食べる人の名前も顔もわからない。どこの人かもわからない。
そんな状況下では、自分が作っているものが、誰かが食べるんだということを忘れて、工業製品を作るような感覚で生産してしまう。
経済効率ばかりを考えた作業になってしまうのかもしれません。

そういう意味では、インターネットは消費者と生産者をつなぐ大きなツールになると思います。

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