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2008年2月27日水曜日

水俣病 環境汚染 障害 温故知新


先日、原田正純さんの水俣病という本を読みました。

いまさら、水俣病。

そう思われる人もいらっっしゃるのではないかと思います。

しかし、水俣病。

現代社会に生きる人間にとって正しい知識として、知っておかなけれ

ばならないことだと思います。

小学校で習いましたよね?


今。問題になっている食の課題へのヒントが詰まっています。


水俣病。

環境汚染が原因で食べ物を通しておこった中毒です。

有機水銀による人体への中毒症状とされています。

人間の持つ機能に深刻な障害をもたらす症状です。

知覚障害。視力の低下、聴力低下。
変形・筋萎縮。
関節・神経痛。
知能障害。
歩行障害。

その他ありとあらゆる障害が現れて、それ以上のケースでは死に至る。という深刻なものです。


水俣病というと、かなり重い症状の一目見たら、
ああ水俣病の患者なんだなと分かる。
そういう症状を思い浮かべる人が多いです。




しかし、問題なのは、微量の科学物質を長期に亘って摂取した場合の中毒です。

この場合は、ある物質の中毒性疾患の特異性がはっきりと目に見えない可能性が高いのです。

この場合、高血圧であったり、肝障害といった、一般的な症状の形で出てくることが予想されています。


水俣病で問題になった、有機水銀でも大量の摂取をした場合は、食べた本人に激しい中毒症状が出るが、

それよりも少ない量の水銀で汚染された場合。




本人には、激しい症状は現れず、次の世代に影響を及ぼす可能性が高い。自分ではなく子供に障害が出る。



この点が、非常に大きな問題だと思います。

すなわち、

不妊。
流産。
水俣病でも見られた、胎児性水俣病のような先天性脳障害。先天性身体障害。自分ではなくて子供に被害が出る。



この場合、それが食べてよかったのかどうかは、何年も先になって、初めて明らかになる可能性があるという点。

これが問題です。



食については、疑わしきは罰する。
この考え方を持っていないと、後で取り返しのつかないことになりかねない。
そういえると思います。

さらに、微量な摂取の場合は、身体症状は見られずに、一般の精神薄弱と見分けがつきにくい例が生まれてきます。

これも、原因が食にあることをなかなか見抜けないということに繋がります。



温故知新とは言いますが、
水俣病。学ぶべきものがたくさんあります。

一度、見返す価値はあると思います。


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